2021年5月16日に行われた「第2回 宮城酒王決定戦 〜唯酒是挙〜」から約1年と半年の期間を経て、「宮城酒王 ver.3 ~志在千里~」が開催されました。

サブタイトルの 〜志在千里〜 は三国志の覇者、曹操が残した詩の一文にあり、【老いてもなお志は高くあれ】という想いがこもった崇高なイベントです。

前回、前々回は外の会場でしたが、今回は屋内でのイベントということで天気に左右されず万全の状態で唎酒ができるということで、参加者の方々も本気で「宮城酒王」の座を奪いに来たことでしょう

優勝商品としては称号「宮城酒王」に加え「盾」と「伯楽星 純米大吟醸 ひかり」が贈呈されます。
大人になってから盾をもらえるタイミングはなかなか無い気がするので、結構嬉しいことだと信じているのですが評判はよくわかりません

2~7位の方にも商品がある本大会、和醸良酒 ○たけ（まるたけ）さんで使用できる3,000円の飲食券か、陶芸家 針生 峻さんオリジナルの酒器のどちらかを選ぶことができます。
○たけ（まるたけ）様、ご協賛いただきまことにありがとうございました！！！

改めての説明となりますが、宮城酒王というイベントは宮城の日本酒を使用した日本酒唎酒イベントです。
今回は24の酒蔵さんから出されている日本酒24本を使わせていただきました

今回の唎酒ルールとしては、1つのブースに6本の透明瓶に入った日本酒と6本のラベル付き日本酒が置いてあり、透明瓶の中身がどの日本酒かを当てるゲームとなっております。

まずは参加者全員で予選のA・Bブースのお酒を飲んで回答していただき、その中で点数の高かった7名が決勝に進出となります

また、フリースペースのお酒は唎酒に関係なくいつでも自由に飲んで良いブースとなっております
一ノ蔵さん公式の唎酒セットにもチャレンジすることが可能です。

そんなこんなでイベント開始です。拙い司会による進行から、現「宮城酒王」の毛利さんのスピーチが始まりました
第1回、第2回大会を連覇しつつ2022年の「全国きき酒選手権」宮城県予選を第1位という実績をもつ実力者です

ちなみに宮城県予選を2位で通過した方は本イベントのアドバイザーをしてくれている方なので、実質本イベントは公式大会と同じ難易度と格式を備えていると言っても過言では無いですね！

そんなこんなで予選が始まりました。約35分の間に6本 X 2セットのお酒がどの日本酒かを当てていただきます

前回までの大会では選択肢の日本酒は置かず透明瓶だけ飲んで当ててもらうという鬼畜難易度だったのですが、今イベントからはルール変更となり飲み比べが可能となっております

大会前に味を記憶しなくていい分難易度としては簡単になりましたが、当日の酒量は少し増えるため飲むペースを計算する戦略性が大事になります

フリースペースのお酒はほとんど4号瓶で3,000円を超える高級寄り日本酒なので、コスパを求めるならこちらのお酒だけを飲んでいるのがベストですが、唎酒をするための体力を使ってしまうことになるので本気で王を目指す人にとっては魅力的な罠となっていたことでしょう

そんなこんなで予選が終了し、決勝戦となりました
残った方々は他イベントでも唎酒点数が高い猛者が多く、唎酒は経験と実力が大きく影響するゲームということを証明してくれています

決勝戦の日本酒6本のスペックは精米歩合55%で酒米は「蔵の華」を使用したお酒なので、ラベルの情報から味を推測することはできず全てを飲んだ時の味わいで判断をしなければいけません

高難易度の決勝戦を制し、酒王の栄冠を手に入れるのは果たして……

優勝者は「三浦」さんに決定いたしました！！

予選12問中全問正解、決勝は1セット入れ違いのみという 高得点（36/42）での優勝となります、おめでとうございます！

そして前酒王となってしまった毛利さんは今冬、北海道への転勤となってしまいました。いつか北の国からリベンジを仕掛けてくることをお待ちしております

惜しくも優勝を逃してしまった方々も勝者への賞賛と自分が間違った点への反省を欠かさず行い、唎酒に対する熱量の高さをみせつけてくれました。
『はいあがろう「負けたことがある」というのがいつか大きな財産になる』っていうやつでしょうか

いやあ、スポーツ（唎酒）って本当に良いですね！😃

最後に本イベントのNO,1・2・3で記念写真
今後も宮城の日本酒シーンを牽引する存在として活躍してくれることを願っております

参加していただいた皆様、ご協賛くださったまるたけさん、かっこいい酒器を造ってくださった針生 峻さん、イベント設営を手伝ってくださった方々に改めて感謝を。
誠にありがとうございました！！